第十一章 阿魯庫雷姆公爵領篇二 閒話39

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    創作內容





    2 GP


    第十一章 阿魯庫雷姆公爵領篇二 閒話39


    作者:SPT草包│2018-09-27 00:31:31│贊助:4│人氣:163

    四度目は嫌な死属性魔術師
    討厭第四次的死屬性魔術師
    作者:デンスケ
    第十一章 アルクレム公爵領編二 閑話39 魔王の死角で暗躍する者達
    第十一章 阿魯庫雷姆公爵領篇二 閒話39 在魔王的死角暗中活動的人們
    原文連結

     数時間ほど時間を巻き戻し、ヴァンダルー一行が正門でアルクレムに入る審査を受けている頃、あるE級冒険者パーティーが、宿屋の食堂に集まっていた。
     將時間倒轉回數小時左右,范達魯一行人在正門接受著進入阿魯庫雷姆的審查的時候,某E級冒險者團隊,聚集在旅館的餐廳裡。

    「……時が、来た」
    「……時候,來臨」
     眉が薄く酷薄そうな顔つきをした、筋肉質な肉体の剣士にして、『雨雲の女神』バシャスの加護を持つ男、アーサー。
     身為眉毛稀疏有著刻薄似的容貌、肌肉發達的肉體的劍士,持有『雨雲的女神』巴夏絲的加護的男人,亞瑟。

    「お告げが、現実になったのね。兄さん」
    「宣告,成為現實了呢。哥哥」
     そのアーサーの妹で、波打つ髪を腰までのばし、陰気に俯き鋭い目つきで睨むように視線を投げかけている美女、カリニア。彼女は『闇夜の女神』ゼルゼリアの加護を受けており、その女神官でもある。
     那位亞瑟的妹妹,將波浪的頭髮留到腰際,陰鬱地低下頭用銳利眼神像是瞪著般將視線投射著的美女,卡麗妮亞。她是接受『暗夜的女神』潔露潔莉亞的加護,也是那個的女神官。

    「これでやっと、真の目的の為に動けると言うものだ」
    「是所謂於是終於,能為了真正的目的行動了」
     若いが髪が薄く、生まれついての虚弱体質の為痩せた小柄な老人のように見えるドワーフの魔術師、『影の神』ハムルの加護を受けているボルゾフォイが、ギョロギョロと視線を彷徨わせる。
     看起來像是年輕就頭髮稀薄,因為生來就虛弱體質而瘦弱矮小的老人般的矮人魔術師,接受著『影之神』哈姆爾的加護的波魯佐佛伊,徬徨著炯炯有神的視線。

     この三人がいるだけで、時間帯のせいで人が少ないだけの食堂が、後ろ暗い取引に使われる場所のような異様な雰囲気を醸し出している。
     就只是這三人在,因時間帶的緣故只是人很少的餐廳,醞釀出像被使用在鬼祟的交易上的地方般的異樣氛圍。
     邪神悪神の類ではない、真っ当な風属性一柱と、光属性二柱の神々から選ばれ加護を得た英雄候補達なのだが。
     並非是邪神惡神的類別,是正經的被風屬性一柱和、光屬性兩柱的眾神選中獲得加護的英雄候補們。

    「あ、あの、お告げとか真の目的とか、なんですか? 初耳なんですけど!」
    「那、那個,宣告啦真正的目的啦,是什麼啊? 雖然是第一次聽到!」
     そして別に何の神の加護も得ていない、アーサー達よりも少し冒険者歴が長いだけの新人冒険者、ミリアムが涙目になって困惑している。
     然後沒有特別獲得任何神的加護,只是比亞瑟他們冒險者經歷稍微長的新人冒險者,米莉亞姆變得淚眼婆娑困惑著。

    「何か思いつめているなら、私にも相談してください。私自身も忘れそうになりますが、パーティーリーダーなんですから!」
    「如果有什麼想不開的,請跟我商量。雖然我自己也快忘了,但因為是團隊的首領!」
     噂しか知らない者達はパーティーのリーダーはアーサーだと誤解するが、実はミリアムが真のリーダーだった。
     雖然只知道流言的人們誤解了團隊的首領是亞瑟,但其實米莉亞姆才是真的首領。
     辺鄙な村で暮らしていたアーサー達は、都会の常識だけではなく冒険者の常識に疎かったため、先輩のミリアムに「是非リーダーに」と頼み込んだのである。
     因為生活在偏僻的村莊的亞瑟他們,並非只有都市的常識在冒險者的常識上也很生疏,對前輩的米莉亞姆懇求著「萬事拜託首領」。

     ……アーサー達の行動が突飛なため、リーダーシップを取るどころか引っ張りまわされる事が多いため、対外的には「変人三人の犠牲者」か、「実は彼女も変人なのでは?」と見られているのだが。
     ……因為亞瑟他們的行動很離奇,因為取得首領地位不用說被牽扯的事情也很多,對外是被看成「怪人三位的犧牲者」或、「其實她也是怪人嗎?」。
     そんな彼女を、アーサーは目をくわっと見開いて見つめ、そのまま数秒沈黙した。
     那樣的她,亞瑟猛然睜大眼睛凝視著,就那樣沉默數秒。

    「アーサーさん、多分凄く言いにくい事を私に告白する為に、意思を固めているところだと思うんですけど……凄く怖いです」
    「因為亞瑟先生,大概是要對我告白非常難以言說的事情,雖然認為是在鞏固意見……但非常可怕」
    「ミリアムさん……ここまで田舎者の私達の為に苦労を掛けましたが、これ以上は危険だ。あなたには黙っていたが、私達はある神々から加護を賜り、使命を授かっていたのです」
    「米莉亞姆小姐……至此為了鄉下人的我們辛勞著,這之後會很危險。雖對妳沉默,但我們是獲賜來自某眾神的加護,被授予著使命的」

     キョホホホと突然ボルゾフォイが笑いだし、瞳孔の開いた目を一層激しく彷徨わせ、ミリアムに告げた。
     波魯佐佛伊突然喲吼吼吼地笑出來,讓瞳孔張開的眼睛越發激烈徬徨,告知了米莉亞姆。
    「儂らが村を出て都会に、このアルクレムに来たのも、冒険者になったのも、最初から使命達成の為。ミリアムさん、あなたは儂等に利用されていたのじゃよ」
    「老夫們離開村莊到都市,不論是來到這個阿魯庫雷姆,還是成為了冒險者,從最初都是為了達成使命。米莉亞姆小姐,妳被老夫們利用了喔」
     その禍々しい声に、宿屋に入ろうとした客が身を翻して逃げて行く。しかし、ミリアムは小さく溜め息をついて口を開いた。
     對那個不詳的聲音,打算進入旅館的客人轉身逃跑了。可是,米莉亞姆就著小小嘆息開口了。

    「ボルゾフォイさん、無理して変な笑い声を出さないでください。それに、さっきから一度も私と目を合わせませんよね? 視線を逸らすのは、貴方が嘘をつく時の癖ですよ」
    「波魯佐佛伊先生,請不要勉強發出奇怪的笑聲。而且,從剛才就一次都不肯跟我對上眼呢? 岔開視線,是你說謊的時候的習性唷」
    「ぬぅっ、見抜かれた!?」
    「唔,被看穿了!?」
    「ミリアムさん、ですがボルゾフォイの言った事は本当の事も混じっています。……我々は、神から加護と使命を授かっているのです」
    「米莉亞姆小姐,不過波魯佐佛伊說的事情也摻雜著真正的事情。……我們,被授予了來自神的加護和使命」

    「あ、はい。それは大体察していました」
    「啊,是的。那個大致察覺到了」
     声を潜ませたアーサーの告白に、ミリアムはあっさり頷いた。今まで黙っていた秘密を彼女が察していた事に、アーサー達は驚愕を露わにする。
     對壓低聲音的亞瑟的告白,米莉亞姆乾脆的點頭。對她察覺到至今沉默著的秘密的事,亞瑟們顯露著驚愕。

    「いや、だって……数か月前まで猟師や家事手伝い、村長から魔術の手ほどきを受けただけの人が、こんなに強いのはおかしいし。それに、三人ともバシャスやゼルゼリア、ハムルの聖印を自作してお守りにしてますし。
    「不,因為……直到數個月前都只是獵人及家務幫手、接受來自村長的魔術輔導的人,如此的強很是奇怪,而且,三個人都自製巴夏絲及潔露潔莉亞、哈姆爾的聖印當作護身符。
     だから、最近増えているらしい神様の加護を手に入れた英雄候補なのかな~って、思っていたんですよ」
     所以,是否像是最近增加著的獲得了神明大人的加護的英雄候補呢~,如此想著唷」
     アーサー達を怖がって距離を取る者達では気がつかない事に、ミリアムは気がついていたのだった。
     對害怕著亞瑟他們保持著距離的人們來說沒注意到的事情,米莉亞姆注意到了。

    「ミリアム、兄さんがバシャス様の加護を賜った事に気がついていたのね」
    「米莉亞姆,注意到哥哥獲賜巴夏絲大人的加護的事情呢」
     カリニアが思わずといった様子で呟く。
     卡麗妮亞用所謂意想不到的樣子嘟噥著。
    「え、カリニア、貴女とボルゾフォイさんは違うの?」
    「呃,卡麗妮亞,妳和波魯佐佛伊先生是不一樣的嗎?」

    「今はゼルゼリア様の加護を賜ったけれど……それは貴女とあった後、だいたい一カ月くらい前の事よ。ただ強いだけの家事手伝いで、ごめんなさい」
    「雖然現在獲賜潔露潔莉亞大人的加護……但那個是與妳相遇之後,大約一個月左右之前的事情唷。僅僅只是很強的家務幫手,對不起」
    「儂も、加護を賜ったのは一か月くらい前じゃ。儂は、ドワーフにしては魔術の素質があったらしい」
    「老夫也是,獲賜加護是一個月左右之前。老夫,作為矮人似乎有魔術的資質」
    「そうでしたか。なんて言うか、すみません」
    「是那樣嗎。該怎麼說呢,很抱歉」

     ミリアムが思っているよりも、カリニアとボルゾフォイは才能豊かな人物だったらしい。
     卡麗妮亞和波魯佐佛伊似乎是比米莉亞姆所想,還要才能豐富的人物。
    「それはともかく……我々の秘密に気がついていたとは驚きましたが、なら尚更これ以上あなたを付き合わせる訳には行きません。神から賜った使命は、とても危険なものなのです」
    「那個姑且不論……注意到我們的秘密雖然很吃驚,但那就更加不能讓妳陪伴在這之上的。從神那獲賜的使命,是非常危險的東西」
    「それは、分かってます。噂で聞く英雄候補と呼ばれる人達の活躍は、凄いものばかりですから」
    「那個,我很明白。因為在流言裡聽到被稱呼為英雄候補的人們的活躍,盡是厲害的東西」

     暴走した【魔王の欠片】の再封印、未発見のダンジョンの攻略、最近では邪神を奉じる貴種吸血鬼の討伐も行われていると言う。更に、神々が英雄に課す試練の一つである、神が管理するダンジョンに挑戦している者もいると言われている。
     名為暴走的【魔王的碎片】的再封印,未發現的迷宮的攻略,最近是信奉邪神的貴種吸血鬼的討伐被進行著。並且,被說了作為眾神配給英雄的試煉的一個,挑戰神所管理著的迷宮的人也有。

     ミリアムのような新米冒険者から見れば、英雄候補ではなく既に英雄と呼ばれても遜色ない活躍だ。
     從米莉亞姆般的新人冒險者來看的話,並非是英雄候補是就算已經被稱呼為英雄也不遜色的活躍。
     アーサー達がそれ等と同じような事を神々から使命として授かっていたら、自分が付いて行けるかどうか彼女には分からない。
     亞瑟他們將與那些之類同樣的事作為來自眾神的使命被授予了的話,自己是不是能跟去她不知道。

    「でも、私にも意地があります。確かに皆さんには振り回されてばかりですが、これでも助けてもらった恩は忘れてません」
    「但是,我也有志氣。雖然的確盡是被大家隨意指使,但儘管如此受到幫助的恩情是不會忘記的」
     ミリアムがアーサー達奇妙な三人組と行動を共にしているのは、去年の秋、彼女がアーサー達の暮らしていた村に珍しい薬草を採集する依頼の為に訪れたのがきっかけだった。
     米莉亞姆與亞瑟他們奇妙的三人組共同行動,是去年的秋季,她在亞瑟他們生活的村莊裡為了採集珍稀的藥草的委託而拜訪是契機。

     主な街道から外れ、冒険者ギルドの出張所も無い辺鄙な村を囲む森で薬草を探していたミリアムは、そこでオーガーに襲われた。
     在包圍著從主要街道偏離、冒險者公會的辦事處也沒有的偏僻村子的森林裡尋找著藥草的米莉亞姆,在那裡被食人魔襲擊了。
     魔境ではない普通の森で、ランク4のオーガーに襲われ、当時のミリアムは恐怖のあまり腰を抜かし、逃げる事も出来なかった。
     在並非魔境的普通森林裡,被位階4的食人魔襲擊,當時的米莉亞姆恐怖的過份挺不起腰,討跑的事也做不到。

     そこに現れたのは武装した新たなオーガー……ではなく、アーサーだった。彼は恐ろしげな咆哮をあげてオーガーを威嚇し、怯んだオーガーに向かって鉈を振り回しながら肉弾戦を挑み、何と勝利してしまった。
     出現在那裡的是武裝著的新的食人魔……並不是,是亞瑟。他發出可怕的咆哮威嚇著食人魔,朝向膽怯的食人魔一邊隨意揮舞著柴刀一邊挑戰肉搏戰,終於勝利了。
     そしてオーガーの返り血で真っ赤に染まったアーサーが笑顔で「大丈夫ですか、お嬢さん」と声をかけ、それを見たミリアムの精神は限界に達し、失神したのだった。
     然後因食人魔濺回的血染成了血紅的亞瑟用笑臉發出「不要緊嗎,小姑娘」,看到那個的米莉亞姆的精神到達極限,昏過去了。

     その後、アーサーの家でカリニアの看病を受け、二人の幼馴染のボルゾフォイから村の周辺の植物の植生を教わり、無事薬草を採取する事が出来た。
     那之後,在亞瑟家接受卡麗妮亞的看病,被兩人的童年玩伴波魯佐佛伊教導村莊周邊的植物植被,做到平安採取藥草。
     その数日間の交流で、アーサー達が見かけによらず善人である事を知ったミリアムは、彼等から冒険者に転職しようと考えていると相談を受けた時は、今度は自分が力になる番だと張り切った。
     因那幾日間的交流,知道亞瑟他們身為不同於看起來的好人這事的米莉亞姆,來自他們打算轉職為冒險者而考慮著並接受商量的時候,這次輪到自己成為力量而鼓足幹勁。

     アーサー達をギルドのある町まで案内し、暫くは先輩として冒険者について教えようと決意したのだ。
     決心將亞瑟他們帶領到有公會的城鎮,暫時作為前輩教導關於冒險者的事。
     ……冒険者になるためには装備を買うお金がいるからと、村から離れた魔境へ魔物を倒しに行ったり、街道の警備隊に山賊ではないかと疑われ、その疑いを晴らす為に何故か山賊退治に協力したり。冒険者になる前から振り回される事になったが、今から思うと良い経験だ。
     ……因為有需要為了成為冒險者而買裝備的錢後,又是從村莊離開前往魔境去打倒魔物,又是被街道的警備隊懷疑是不是山賊、為了消除那個疑惑不知為何合作消滅山賊。雖然變成在成為冒險者之前被任意指使的事,但現在想想是很好的經驗。

    「確かに、私では力不足かも知れません。ですが、私達友達じゃないですか! 同じパーティーの仲間じゃないですか! 危険だからと私だけ置いて行くのはなしです!」
    「確實,我力量不足也說不定。不過,我們難道不是朋友嗎! 難道不是同個團隊的夥伴嗎! 才不要因為危險就只把我丟了就走!」
    「ですが、ここからは本当に――」
    「可是,之後真的――」
    「もう止めて、兄さん!」
    「夠了住手,哥哥!」

     尚もミリアムを説得しようとするアーサーの言葉を、カリニアの叫び声が遮った。彼女は席から立つと、ミリアムの手を両手で包むようにして握り、涙の浮かんだ瞳で見つめた。
     卡麗妮亞的喊叫聲遮住了,仍然打算說服米莉亞姆的亞瑟的話語。她從位子上站起來後,用雙手像是包覆般握著米莉亞姆的手,用浮現淚水的眼眸凝視著。
    「兄さんだって分かっている筈よ、私達が今ここに居るのは、ミリアムのお蔭だって。
    「哥哥應該也知道唷,我們現在在這裡,是多虧了米莉亞姆。
     バシャス様の加護を賜っても、兄さんは村から出ようとしなかった。私も、兄さんの負担になっているのが分かっていたけど、外の世界が怖かった。私達兄弟は、昔から誤解されてきたから……。
     就算獲賜巴夏絲大人的加護,哥哥也不打算離開村莊。我業是,雖然明白會成為哥哥的負擔,但外面的世界很可怕。因為我們兄妹,從以前就被誤解著……。
     でも、そんな私達を彼女が変えてくれた」
     但是,她將那樣的我們改變了」

    「え、私、そんな大層な事をしたんですか?」
    「咦,我,做了那樣誇張的事嗎?」
     戸惑い気味に尋ねるミリアムに、カリニアは頷き返した。
     對心情困惑地詢問的米莉亞姆,卡麗妮亞點頭回去。
    「私達三人は、お互い以外に友人と呼べる人がいなかった。ミリアム、そんな私達に、あなたは初めて出来た外の世界の友……心友になってくれた!
    「我們三人,沒有對彼此以外稱呼為友人的人。米莉亞姆,對那樣的我們,妳是第一個能夠成為外面的世界的朋友……心友!

    「あ、あの、カリニアさん、今、『しんゆう』って……?」
    「那、那個,卡麗妮亞小姐,現在,說的『新友』是……?」
    「確かに……カリニアの言う通りじゃ。同じ村の者からも気味悪がられていた儂等三人を、今では仲間……真の友だと言ってくれる。
    「確實……就如卡麗妮亞所言。將被來自同村的人噁心著的老夫們三人,現在說成是夥伴……真正的朋友。
     アーサー、そんな彼女の意思を無下にしてはいかんと、儂は思う」
     亞瑟,不能將那樣的她的意見冷落,我是這麼想的

    「ボ、ボルゾフォイさん、真の友って、私は言ってないです……!」
    「波、波魯佐佛伊先生,真正的朋友,我沒有說過……!」
     瞬く間に友人から心の友と書いて心友に、そして真の友と書いて真友にと、立場がランクアップしていく事に困惑が隠せない。
     在眨眼間從友人到寫為心靈的朋友的心友,然後再到寫為真正的朋友的真友,對立場逐漸晉階的事隱藏不了困惑。

    「確かに、その通りです。ミリアムさん。私が間違っていました」
    「確實,就是那樣。米莉亞姆小姐。我錯了」
     しかし、目から感動の涙を流しながら重々しい口調で自分の手を取るアーサーの顔を見ると、はっきり「違います」という事はとてもできない。
     可是,看到一邊從眼中流出感動的淚水一邊用鄭重的語氣拉起自己的手的亞瑟的臉後,非常做不到清楚說出「不對」的事。

    「あなたは共に命がけの冒険をするパーティーの仲間、何よりも強い絆で結ばれた友。我々四人、死ぬ時も生きる時も一緒です!」
    「妳是做著共同拚命冒險的團隊的夥伴,結成比什麼都還強烈的羈絆的朋友。我們四人,不論死時或生時都在一起!」
     どうやら、アーサー達は、「冒険者パーティーの仲間」に対して純粋な思い込みを抱いているらしい。どんな窮地にあっても仲間を見捨てないとか、心と心が繋がっているとか。
     看來,亞瑟他們,似乎懷抱著對「冒險者團隊的夥伴」純粹的確信。就算有著怎樣的困境也不會不顧夥伴之類、心與心聯繫著之類。
     そのためミリアムに対しても、パーティーの仲間=心の友であり真の友、と言う公式が成り立ってしまったのだろう。
     因此就算是對米莉亞姆,所謂團隊的夥伴=身為心靈的朋友的真正的朋友,的公式也成立了吧。

    (そんな事ありません、アーサーさん! パーティーの仲間でも仕事以外では仲が悪かったり、人間関係で解散したり、中には仕事中の事故に見せかけて殺しちゃった事件もあるんですよ~!?)
    (沒有那樣的是,亞瑟先生! 又是即便是團隊的夥伴在工作以外關係也不好,又是因人系關係而解算,其中也有解裝是工作中的事故而殺掉的事件唷~!?)
    「はい、そうですね」
    「是,就是那樣呢」
     そう心の中で絶叫するミリアムだったが、口から出たのは同意の言葉だった。
     雖是如此在心中拚命叫喊著的米莉亞姆,但從口中出來的卻是同意的話語。

     自分から秘密を打ち明けてくださいと言いだしたのに、今さら「ちょっと重いです」とはミリアムには言えなかった。
     明明說出了請自己坦白說出秘密,事到如今米莉亞姆說不出「有點沉重」。
    「分かりました、ミリアムさん。打ち明けましょう、神々が我々に与えた使命とは……今日、アルクレムに到着したらしいダンピールの少年、ヴァンダルー……神々に次代の魔王と呼ばれて恐れられている彼と接触し、行動を共にする事です」
    「我知道了,米莉亞姆小姐。坦白說出吧,眾神給予我們的使命是……似乎是今天,到達阿魯庫雷姆的半吸血鬼少年,范達魯……與被眾神稱呼為下一代的魔王被恐懼的他接觸,共同行動的事情」

     そして、神々の試練もろくなものではなかったとミリアムは後悔するのだった。
     然後,米莉亞姆後悔著眾神的試煉也不是什麼了不起的東西。
     この日の夕方、テイマーギルドにヴァンダルーが向かった事を知ったアーサーが、彼等の帰り道で待ち伏せし、手紙を出しに行こうとした時は、彼女は必死に止めた。
     那一天的傍晚,知道范達魯朝向馴獸師公會的事的亞瑟,埋伏在他們的歸途上,打算去發出信件的時候,她死命地制止。

     しかし、ミリアム達のパーティーには専門の斥候職がおらず、元猟師のアーサー以外誰も【忍び足】スキルを持っていなかった事、そして『顔剥ぎ魔』という物騒な犯罪者が暗躍しているのに女性を路地裏に連れて行く事は出来ないと、結局アーサーが一人で手紙を届ける事になった。
     可是,米莉亞姆她們的團隊裡不存在專門的斥候職業,前獵人亞瑟以外誰都沒持有【躡足】技能的事,還有明明有名為『剝臉魔』的騷動的犯罪者暗中活動著做不到帶著女性去巷弄裡頭,結果變成亞瑟一個人傳遞信件的事。

     そして無事ヴァンダルーの足元に手紙を転がす事に成功し、視線が合っても笑顔を見せて敵意が無い事をアピール出来たアーサーは、使命達成に大きな前進を果たしたと確信して宿に帰ったのだった。
     然後平安將信件滾到范達魯的腳邊的事成功了,就算視線對上也展露笑容做到呼籲沒有敵意的亞瑟,確信在達成使命上實現大大的進展回到了旅店。



     その夜、リクレント大神殿はいつも通り静かだった。
     那個晚上,里庫連特大神殿如同以往的安靜。
     大神殿とは呼ばれているし、実際アルクレムの中では最も大きく、歴史ある神殿ではある。だが、アルクレム公爵領でリクレント信仰が盛んである事実はない。
     被稱呼為大神殿,實際在阿魯庫雷姆之中也是最大的,是有歷史的神殿。但是,在阿魯庫雷姆公爵領裡沒有里庫連特信仰興盛的事實。

     数千年以上昔、リクレントを信仰する魔術師が暴走した【魔王の欠片】を封印した事で、その功績に報いる為、そして封印を守り続けるための施設として大きく堅牢な神殿が建立された。
     數千年以前的往昔,信仰里庫連特的魔術師因封印了暴走的【魔王的碎片】的事,為了回到那份功績,然後作為為了持續守護封印的設施被修建了大大的牢固的神殿。
     その後幾度も国が亡びては興っても、人々の信仰がリクレントからアルダやヴィダに移っても、大神殿は残り続けていた。
     那之後就算好幾次國家興亡了,人們的信仰就算從里庫連特轉移到阿魯達或維達,大神殿也持續遺留著。

     建立された当時封印していた欠片は、時の為政者によってアルダ神殿に移設されてしまったが、歴代の神殿長は「重要なのは欠片ではない、その欠片を封印し、それを維持するための知識を後世に伝える事だ」と説き、今もリクレント大神殿はアルクレムで最も大きく、歴史ある神殿としての威容を誇っている。
     被修建的當時封印著的碎片,雖經由當時的為政者被移設到了阿魯達神殿,但歷代的神殿長說著「重要的並非碎片,而是封印那個碎片,將為了維持那個的知識傳給後世的事」,現在也是誇耀著里庫連特大神殿在阿魯庫雷姆也是最大的,作為有歷史的神殿的威容。

    「大図書館の収益はまずまずか。最近は赤字続きであったからな、一安心だわい」
    「大圖書館的收益還可以嗎。因為最近赤字在持續著呢,總算放心了」
    「魔術師ギルドとの共同研究の成果で、公爵家からの喜捨を頂けたのも大きいですな」
    「因與魔術師公會的共同研究的成果,收到來自公爵家的布施也很大呢」
    「最近は他の貴族や商人の方からの喜捨が減っていましたからね。英雄に信仰されている神殿の方に人々の信仰と喜捨が集まるのは、仕方のない事ですが」
    「因為最近來自其他貴族或商人那邊的布施減少了呢。在被英雄信仰著的神殿那邊聚集了人們的信仰和布施,是沒辦法的事」

    「最も、その英雄達がどう言う訳か一気にアルクレムから去ったので、その内喜捨や寄進も戻って来るでしょう。
    「頂多,由於那些英雄們不知怎麼回事一口氣從阿魯庫雷姆離去,早晚布施或捐獻也會回來了吧。
     アルクレムに残っていた英雄達も先日旅立ちましたし。当時は、何故揃って同時期に居なくなるのかと、不思議に思いましたが……」
     留在阿魯庫雷姆的英雄們也在前幾天啟程了。當時,為何會變成統一在同個時期不在呢,雖想著很不可思議……」

    「神殿長が受けた神託に関係があるのでしょうな。次期的に見れば、恐らく『変身装具の守護聖人』ヴァンダルーと。……見本に一本欲しいものですな」
    「在神殿長接受的神託裡有關係的吧。以下期的來看,恐怕是『變身裝具的守護聖人』范達魯。……是想要一個樣品的東西呢」
    「あれは特定の個人専用の装具だと、モークシーから報告が来ていただろうに。誰用に作ってもらうつもりなのだ、全く」
    「那個是特定的個人專用的裝具,來自摩庫希的報告來了吧。是打算請誰來做吧,真是的」

     だが、大神殿上層部の聖職者たちは、かなり俗な話題を話し合っていた。
     但是,大神殿高層的聖職者們,交談著相當世俗的話題。
     『時と術の魔神』リクレントの教義は、人としての正しい在り方も説いていない訳ではないが、研究者としての在り方に重点が置かれている。
     『時與術的魔神』里庫連特的教義,雖然並非是沒有說作為人真正應有的樣子,但重點被放在作為研究者應有的樣子上。

     理想を見て、夢想を思い描く事、想像する事は重要だ。それが前に進むための原動力になる。
     看著理想、在心中描繪夢想的事、想像的事很重要。那個會成為為了往前進的原動力。
     しかし、足元が現実にある事を忘れてはならない。
     可是,不可忘記腳邊有現實的事。
     どんなに重要な研究に取り組んでいようとも、知識を蓄えていようとも、それを維持するには先立つ物が必要なのである。
     不論是致力於多麼重要的研究,不論是積蓄著知識,在維持那個上口袋的錢是必要的。

    「その点では、先日の彼には助かったと言えば助かったが、どうするかな? あれほどはっきり聞こえた神託に逆らうつもりはないのだが……」
    「以那一點來說,對前幾天的他說得救了的話就得救了,怎麼辦好呢? 雖然不打算違逆聽得那麼清楚的神託……」
    「彼にだけ真実を打ち明けましょう。彼なら、情報を漏らす事もあり得ますまい」
    「只能對他坦白說出真相了吧。他的話,是不可能洩露情報的」
    「ですな。では、私は今宵大図書館に籠って朝まで調べものがありますので」
    「也是呢。那麼,我今晚要窩在圖書館裡直到早上由於有要調查的東西」
    「私は慣れぬ酒を飲んで、日が昇るまで自室で眠りこけていた、という事にしましょうか」
    「我要做所謂因喝不習慣的酒,直到日上三竿都在自己房間酣睡,的事情嗎」

    「待て、君は酒が飲めない体質だろう。大丈夫か?」
    「等下,你是不能喝酒的體質吧。不要緊嗎?」
    「ええ、ですから酒瓶の中身はワインではなく果汁です。機密扱いで頼みますよ」
    「對,所以酒瓶的內容不是葡萄酒而是果汁。拜託當機密處理唷」
    「やれやれ……では私は、三日連続で徹夜したので熟睡していた事にするか」
    「哎呀哎呀……那個我,由於連續熬夜了三天決定要沉睡嗎」
    「するか、ではなく事実でしょうに。若くないのだから、徹夜も程々に」
    「才不是,要做嗎是事實吧。因為不年輕了,熬夜要適度」

     夜、何があっても気がつかない口実を作った大神殿上層部の者達は解散すると、その口実通り翌朝になるまで何事もなく過ごした。
     製造夜晚,就算發生什麼也沒注意到的藉口的大神殿高層的人們解散後,如同那些藉口直到第二天早上什麼都沒發生的度過了。
     そして、翌朝。封印されていた魔王の欠片、『真なる』ランドルフが託した【魔王の卵管】と正体不明の欠片の封印の二つが、偽物にすり替わっている事が判明した。
     然後,第二天早上。被封印著的魔王的碎片,『真正的』蘭道魯夫託付的【魔王的卵管】和原形不明的碎片的封印兩個,替換成了冒牌貨的事判明了。

     神殿上層部は市民に混乱が広がらないように一般に情報を公開するのを止め、領主であるタッカード・アルクレム公爵に何者かに盗み出された事を報告した。
     神殿高層為了不使混亂擴散到市民普通地制止了公開情報,對身為領主的的塔卡多.阿魯庫雷姆公爵報告為被什麼偷出去的事。
     そして、『真なる』ランドルフにのみ真実が伝わるようにした。
     可是,唯獨真相打算傳達給『真正的』蘭道魯夫。

     『時と術の魔神』リクレントからの神託により、深夜に忍びこんでくる何者かが、貴殿が預けた【魔王の欠片】を盗み出すのを放置した。許されたし。
     根據來自『時與術的魔神』里庫連特的神託,把在深夜偷偷潛入進去的某人,將您所寄放的【魔王的碎片】偷出去的放著不管。被允許了。

     しかし、リクレント大神殿の上層部もランドルフの現状を掴んでいる訳ではないので、その真実は彼が主に使っているオルバウム選王国の中心、選王領の隠れ家に伝えられた。
     可是,由於里庫連特大神殿的高層也並非能掌握住蘭道魯夫的現狀,那個真相被傳到他主要使用著的歐魯巴烏姆選王國的中心,選王領的藏匿處。
     そのため、モークシーの町に潜入しているランドルフ……吟遊詩人のルドルフは、まだその真実を知らないままだった。
     因此,潛入摩庫希之城的蘭道魯夫……吟遊詩人魯道魯夫,依然還不知道那個真相。



     アルクレム公爵領がアルクレム王国だった頃から建つアルクレム城。その会議室では物々しい雰囲気に包まれていた。
     阿魯庫雷姆公爵領是從阿魯庫雷姆王國時期開始建的阿魯庫雷姆城。在那個會議室裡被森嚴的氛圍包圍著。
    「いったいどう言う事なのだ……ランドルフから一方的にユリアーナと、捕まっていた女冒険者を生きたままモークシーの町の冒険者に託したとは聞いたが……それからどんな経緯を経て今のこの状況になったのだ?」
    「到底是怎麼回事啊……雖然聽到來自蘭道魯夫單方面的將尤莉亞娜和、被抓住的女冒險者依然活著託付給摩庫希之城的冒險者,但那之後是經過怎樣的經過成為了現在的這個狀況啊?」
     会議室の円卓で、タッカード・アルクレム公爵は以前バッヘムと会談した時とは別人のように老け込んでいた。
     在會議室的圓桌,塔卡多.阿魯庫雷姆公爵與以前和巴黑姆會談時就像別人般蒼老了。

    「儂は、ユリアーナを謀殺しようと企んだわけではない。村を襲っているのが山賊ではなくミノタウロス……それも【魔王の欠片】を取り込んだミノタウロスキングが率いる群だとは知らなかったのだ」
    「老夫,並沒有企圖要打算謀殺尤莉亞娜。襲擊村莊的並非山賊而是彌諾陶洛斯……而且不知道將【魔王的碎片】拿進來的彌諾陶洛斯王率領著群體」

     そう嘆く公爵に、公爵家の内政を取り仕切っている、宰相のような役割を果たしている家宰が大きく頷いた。
     對如此感嘆的公爵,一手承擔著公爵家的內政,完成了像宰相般的職務的家宰大大點頭。
    「分かっております、公爵閣下。万が一山賊ではなく魔物の群れである事も考慮したうえで、ユリアーナ様率いる騎士の一隊を派遣した事も。
    「我明白的,公爵閣下。因萬一並非山賊而是魔物群的事也考慮在內,派遣尤莉亞娜大人率領著的騎士一隊的事也是。
     公爵閣下にユリアーナ様を謀殺する意思はなかったと、この場に居る全員が知っております」
     對於公爵閣下沒有謀殺尤莉亞娜大人的意思,在現場的全員都知道」

    「そうだ。その後、ユリアーナ達が魔物に囚われた事が明らかになった時、ランドルフに救出ではなく介錯を依頼したのも、他意はなかった。囚われて時間が経っている。そのまま生きていくのは、あまりにも惨いと考えたが故だった」
    「對了。那之後,尤莉亞娜大人被魔物囚禁的事變明顯的時候,拜託蘭道魯夫並非救出而是介錯也是,沒有其他意思。被囚禁的時間經過了。是考慮到就那樣活下來,是過於悽慘的緣故」

    「勿論です、公爵閣下。実の父親である先代様がご存命でも、ユリアーナ様を哀れに思い、同じ判断を下された事でしょう」
    「當然,公爵閣下。我認為即便身為實際父親的前代大人在世,也會哀嘆尤莉亞娜大人,做出同樣的判斷的事吧」
     この世界で魔物に汚されたという事実は、女にとって深い傷になる。貴族の子女なら尚更だ。良い縁談など望めず、一生を屋敷の離れで過ごすか、人里から離れた神殿に出家するかしかない。
     在這個世界名為被魔物玷汙的事情,對女人來說會成為很深的創傷。若是貴族的子女更甚於此。無法期望好的親事,離開公館度過一生或,只能在遠離村莊的神殿裡出家。

     その子女の家が余程の権力を持っているなら、魔物に汚された事を隠蔽し、男爵や騎士爵等の下級貴族の家に養子に出す事も出来る。しかし、それは身体と……何よりも心が無事であればだ。
     如果那些子女的家擁有著相當的權力,也能做到隱匿被魔物玷汙的事,提出給男爵或騎士爵等下級貴族的家當養子。可是,那個是身體和……比什麼都重要的心平安無事的話。
     四肢を半ばで切断されてミノタウロスの仔を産みつけられた挙句、廃人と化していたユリアーナには、とても不可能な措置だ。
     將四肢被對半切斷被產下彌諾陶洛斯的幼崽的結果,對化為廢人的尤莉亞娜來說,是非常不可能的措施。

    「儂が直接依頼した時のランドルフの目。あれを見れば、彼が公爵家の力が……金と権力があれば、ユリアーナが生きてさえいればどうとでも助けられただろうと思っていたのは明らかだ。
    「老夫直接委託時的蘭道魯夫的眼神。看到那個的話,我認為他有公爵家的力量……有錢和權力的話,就連尤莉亞娜活著都在的話無論如何也會被幫助的吧是很明顯的。
     確かに、生かし続ける事は可能だ。胎の中の魔物の仔を堕ろし、高価なポーションを使って四肢を再生させる事が出来る。だが、後は何年かかるか分からない精神の回復を信じて、口の堅い使用人たちに世話をさせ続けるしかない。目が覚めるまで何年でも、死ぬまで……だが、それは助けられたと言えるのか?」
     確實,繼續利用的事是有可能的。墮下胎中的魔物的幼崽,使用高價的回復藥水能做到再生四肢的事。但是,之後相信不知道要花幾年來回復精神,只能讓口風緊的傭人們繼續照料。即便直到醒來要好幾年,直到死去……但是,那個能說是被幫助了嗎?」

     ランドルフはそれでも、「可能性は残されている」と主張するかもしれない。実際、彼はユリアーナと女冒険者を中途半端に助けている。その結果を見ても、アルクレム公爵からの依頼に、良い印象を持っていなかったのは明らかだ。
     蘭道魯夫即便如此,也會主張著「可能性被留下」也說不定。實際上,他不徹底地幫助著尤莉亞娜和女冒險者。就算看到那個結果,對來自阿魯庫雷姆的委託,也沒擁有好的印象是很明顯的。

    「公爵閣下、今は過ぎた事を話し合っている場合ではありません。あのダンピールとユリアーナ殿の生き写しのミノタウロスの仔をどう始末するか、策を練らなければなりません」
    「公爵閣下,現在不是商議過去的事的場合。要如何處裡那個半吸血鬼和尤莉亞娜殿一模一樣的彌諾陶洛斯的幼崽呢,必須要擬訂計策」
     だが、『アルクレム五騎士』の一人、『轟炎の騎士』ブラバティーユは現在に至った経緯と、それが正しかったのかどうかの検証は脇に退ける事を主張した。
     但是,『阿魯庫雷姆五騎士』的一人,『轟炎的騎士』布拉巴堤悠主張著到達現在的經過和,那個是不是正確的驗證是退而求其次的事。

    「ま、待てっ、ブラバティーユ! 始末とはあまりに性急ではないか。儂は、そんなつもりでお前達を呼び集めたのではないぞ!」
    「等、等下,布拉巴堤悠! 處理得話不會過於性急了嗎。老夫,並不是以那種打算才召集你們的喔!」
    「ですが閣下! 奴らの魂胆は明らかです!」
    「不過閣下! 他們的居心很明顯!」
     主君の制止にも耳を貸さないブラバティーユに対して、他の騎士が小さく笑う。
     對於不聽取主君的制止的布拉巴堤悠,其他的騎士小小笑了。

    「轟炎殿、その明らかな魂胆と言うのは、何でしょうか? 密偵達の報告には、それらしい情報はなかったはずですが」
    「轟炎殿,所謂的那個明顯的居心,是什麼呢? 在密探們的報告上,應該沒有像那個的情報」
    「『遠雷の騎士』セルジオ、若い貴様には分からんようだな。いいだろう、はっきり教えてやろう。
    「『遠雷的騎士』瑟爾吉歐,年輕的你似乎不明白呢。好吧,清楚告訴你吧。」
     あのダンピール、様々な点が不自然過ぎる! 恐らく、他の公爵領……いや、もしかしたらアミッド帝国の手の者かもしれん!」
     那個半吸血鬼,各種點都太過不自然了! 恐怕,其他的公爵領……不,或許是阿密多帝國的手下也說不定!」

    「な、何を根拠に!?」
    「有、有什麼根據!?」
     思わず聞き返すセルジオに、ブラバティーユはきっぱりと言い切った。
     對不由得反問回去的瑟爾吉歐,布拉巴堤悠一口咬定。
    「根拠は無い! だが、考えても見ろ、十を過ぎたばかりの幼子が魔物をテイムし、しかも次から次に新種にランクアップさせたかと思えば、我がアルクレム公爵家の錬金術師でさえ仕組みを推理する事しか出来ない変身装具なるマジックアイテムをいつの間にか発明しており、更にスラムと歓楽街を公然と支配している!
    「沒有根據! 但是,試著思考看看,想到剛過十歲的幼子能馴服魔物,而且還接連不斷地被晉階為新種的話,在不知不覺間將成為連我阿魯庫雷姆公爵家的煉金術師都只能推理構造的變身裝具的魔法道具發明出來,並且公然支配著貧民窟和歡樂街!
     このどれか一つなら、儂も才能に恵まれた少年だと思うが、三つ揃うと陰謀の臭いしか感じられん!」
     如果這些隨便一個,我也會認為是受惠於才能的少年,但備齊三個就只能感覺到有陰謀的氣味!」

    「で、では彼らの魂胆とはなんなのだ?」
    「那、那麼他們的居心是什麼啊?」
    「無論、我がアルクレム公爵領の権勢に傷をつけ、オルバウム選王国を混乱させる事でしょう!
    「當然,是中傷我阿魯庫雷姆公爵領的權勢,讓歐魯巴烏姆選王國混亂的事吧!
     ユリアーナ殿が産んだと評しているミノタウロスの仔にユリアーナと名付けたのも、彼女の死をアルクレム公爵家の後継者争いによるものだとでっちあげ、醜聞として吹聴するための企みに相違ありますまい!」
     給評論著尤莉亞娜殿生產了的彌諾陶洛斯的幼崽取名為尤莉亞娜也是,將她的死捏造為經由阿魯庫雷姆公爵家的繼任者爭鬥的東西,為了作為醜聞吹噓的企圖是沒錯的!」

     ブラバティーユの主張する通り、改めて聞くとヴァンダルーの功績はとても一人の、それも少年が成し遂げたものだとは考え難い。
     如同布拉巴堤悠的主張,重新聽到後范達魯的功績是非常難以考慮為一個人的,而且是少年能達成的東西。
     だからそれに続く彼の推測も、一定の説得力があった。
     所以接續那個的他的推測,也有著一定的說服力。

     セルジオもそれは認めたが、彼は自分を若輩者扱いする年配の騎士に皮肉っぽく聞き返した。
     瑟爾吉歐雖也承認那個,但他對將自己當年輕人對待的老騎士諷刺般反問回去。
    「なるほど。確かに出来過ぎだ。きっとあの少年がダンピールだと言うのも、片方を義眼にし、手の爪も何らかの処置を施して変装しているのでしょうなぁ?
    「原來如此。確實完成太多了。那位少年說是半吸血鬼一定也是,將一邊裝上義眼,手的爪也是施加了某種處理變裝了的吧?
     他にも、新種の魔物や強力なグール、変身装具を用意した、何者かがいるのでしょう。まったく、恐ろしい」
     其他也是,準備新種的魔物及強力的食屍鬼、變身裝具,是有什麼人在吧。真是的,好可怕」

    「……貴様、何が言いたい!?」
    「……你這傢伙,是想說什麼!?」
    「ブラバティーユ殿、セルジオ殿はこう言いたいのではないかな? 確かに疑わしいが、陰謀だとすると必要な工作に対してかかるコストが割に合わないと」
    「布拉巴堤悠殿,瑟爾吉歐殿並非是想這樣說的吧? 確實很可疑,但對於作為陰謀的必要工作花費的成本不合比例吧」
     『アルクレム五騎士』の紅一点……なのだが、ドワーフであるため一見すると少女のように見える『千刃の騎士』バルディリアがそうセルジオの主張を纏めて伝えると、ブラバティーユも唸りながら席に座り直した。
     雖是『阿魯庫雷姆五騎士……的一點紅,但因為身為矮人乍一看的話看起來就像少女般的『千刃的騎士』芭露迪莉亞如此統整瑟爾吉歐的主張傳達後,布拉巴提悠也一邊叨念一邊重新坐回位子上。』

    「それに、アルクレムを騒がせているのはダンピールの少年とユリアーナ殿モドキではなく、『顔剥ぎ魔』でしょう。今のところ殺されているのが悪人か、善人の皮を被った悪人ばかりで、幾つかの証拠が顔の皮と一緒に残されているので市民が混乱する事態には至っていませんが……このままでは衛兵、そして我々騎士団の威光は失われ、信頼は地に堕ちるでしょう」
    「而且,讓阿魯庫雷姆騷動著的並非是半吸血鬼的少年和擬似尤莉亞娜殿,是『剝臉魔』吧。此刻被殺了的盡是壞人或、披著好人的皮的壞人,由於有幾個證據和臉皮一起被留下雖不到市民會混亂的事態……不過這樣下去衛兵,還有我們騎士團的威勢會被喪失,信賴會掃地吧」

    「確かに……今や『顔剥ぎ魔』は義賊と民に持てはやされ、対して我々には冷たい視線を向ける者も少なくないと聞く。
    「確實……能聽到現在『剝臉魔』被人民讚揚為義賊,相對的將冰冷的視線朝向我們的人也不少。
     具体的な行動に出ていないダンピール共は監視、若しくは調査に留め、我々はその間当初の予定通り『顔剥ぎ魔』に専念するべきか」
     沒有做出具體的行動的半吸血鬼共同監視,或者留下調查,我們在那期間應該如同當初的預定專心在『剝臉魔』上嗎」

     元々『アルクレム五騎士』に招集がかけられたのは、通常の衛兵や騎士では尻尾を掴む事も出来ない凄腕の暗殺者、『顔剥ぎ魔』を捕まえる為だった。
     本來『阿魯庫雷姆五騎士』被招集,是為了抓捕對通常的衛兵或騎士無法抓住尾巴的能幹暗殺者,『剝臉魔』。
     勿論、ヴァンダルーとユリアーナに対しても公爵は思い悩んでいるが、より問題となっているのは『顔剥ぎ魔』だ。
     當然,對於范達魯和尤莉亞娜公爵也苦惱著,但更成問題的事『剝臉魔』。

    「分かってくれたか……たしかにダンピールのヴァンダルーと、ユリアーナは無視できない。しかし、未だ彼らが何の目的で動いているのか、ただ単に彼が後の伝説に語られるような英雄になる非凡な少年なのか、分からない。
    「能明白嗎……確實半吸血鬼的范達魯和、尤莉亞娜不能無視。可是,他們還沒因什麼目的而行動著嗎,僅僅只是他會成為像在之後的傳說裡被訴說般的英雄的非凡少年嗎,不知道。
     その状態で性急に手を出せば、我々の方が非難を浴びる事になるだろう」
     因那個狀態而性急出手地話,我們這邊會變成遭受譴責的事吧」

     対外的にはユリアーナは死亡し、あの『ユリアーナ』はユリアと言う女性がミノタウロスに襲われた結果産まれた従魔という事になっている。末の妹に似ていると言う理由で始末すれば、テイマーギルドから大きな非難を受けるだろう。
     在對外上尤莉亞娜死亡了,那個『尤莉亞娜』變成了是所謂名為尤莉亞的女性被彌諾陶洛斯襲擊的結果產下的從魔的事。以名為相似小妹的理由來處理的話,會遭受來自馴獸師公會大大的譴責吧。
     多くの竜騎士を抱えているため、ワイバーンの育成にテイマーギルドの力を借りている公爵家としては、ギルドとの間に亀裂が入るのは痛い。
     作為為了僱傭很多的竜騎士,在飛龍的培養上借用了馴獸師公會的力量的公爵家,在與公會之間有裂縫進入會很痛。

     公爵家の権力で事実を闇に葬る事も考えられるが……その場合、ユリアーナの主人であるヴァンダルー、そしてその母親であるダルシアの存在が大きすぎる。
     以公爵家的權力將事實埋葬於黑暗裡的事雖也被考慮……但那個情況,身為尤莉亞娜的主人的范達魯,還有身為那個母親的妲露希亞的存在太大了。

     門を見張らせていた騎士からの報告によると、新たなグールにアラクネやスキュラ、そしてカマキリの特徴を持つ謎の亜人型魔物を連れてきている。ランク3やランク4のただのグールや大型種のアラクネだと言い張っているようだが、本当かは不明だ。
     根據來自監視著門的騎士的報告,在新的食屍鬼上將阿剌克涅及斯庫拉、還有擁有螳螂特徵的謎之亞人型魔物帶進來。雖然似乎堅持說只是位階3及位階4的食屍鬼及大型種的阿剌克涅,但是不是真的不明。

     今後の方針を決める為にも、調査は必要だ。
     為了決定今後的方針,調查是有必要的。
    「そこで、彼らの調査の指揮を『慧眼の騎士』ラルメイアに任せようと思う」
    「於是,我認為要將他們的調查的指揮交給『慧眼的騎士』拉魯梅伊亞」

     指名された騎士……と言う割に鎧ではなくローブを着て、小さなナイフを一本携えているだけの男が頷いた。
     被指名的騎士……穿著並非相比被說是鎧甲的長袍,只有攜帶著一把小小的小刀的男人點頭。
    「畏まりました。私の【測量の魔眼】の力で、かのダンピール達の能力値やスキルのレベルを測量してご覧に入れましょう」
    「謹遵吩咐。用我的【測量的魔眼】的力量,測量展示那些半吸血鬼他們的能力值及技能的等級吧」
     ラルメイアは正確には騎士ではなく、密偵や技術者の類であった。彼が持つユニークスキル、【測量の魔眼】は、目にした物を測量し、数字で表す事が出来る。
     拉魯梅伊亞並非是正確的騎士,有著密探及技術人員的類別。他所擁有的獨特技能、【測量的魔眼】,是測量看到的東西,能做到用數字表示的事。

     物の大きさや重さ、働いている力だけではなく、対象が戦っている姿や、スキルを使っている姿を見ればだいたいの能力値やスキルのレベルを測る事が出来る。
     並非只有東西的大小及重量、勞動著的力量,看到對象作戰的身姿或、使用著技能的身姿的話能做到測定大概的能力值或技能的等級的事。
     ステータスを一目で看破する【鑑定の魔眼】よりも時間はかかるが、情報収集には有効な魔眼である。
     雖比用一眼就能看破狀態的【鑑定的魔眼】還花時間,但在情報收集上是有效的魔眼。

    「うむ、頼んだぞ。
    「嗯,拜託了喔。
     残りの者達には『顔剥ぎ魔』に集中してもらう。それで良いな、『崩山の騎士』ゴルディよ。お前には、封印された悪神の監視任務から離れて貰う事になるが……」
     剩下的人們請集中在『剝臉魔』上。那樣就好了呢,『崩山的騎士』戈爾迪唷。你的話,雖會變成請從被封印的呃神的監視任務中離開的事……」
    「構いません」
    「沒關係」

     それまで沈黙を守っていた『崩山の騎士』ゴルディは、気真面目そうな顔で頷いた。
     在那之前都保持著沉默的『崩山的騎士』戈爾迪,用非常認真似的表情點頭。
    「神代の時代、英雄神ファーマウンが崩した山の下敷きにして封印した悪神フォルザジバルの封印は、そう簡単には揺るがないでしょう。
    「神代的時候,被壓在英雄神法瑪溫弄垮的山下封印了的惡神佛魯扎吉巴路的封印,是沒那麼簡單就能動搖的吧。
     私はただ。騎士として剣を捧げた方の意思を尊重します」
     我只是,尊重著奉獻著作為騎士的劍那邊的意見」

    「そうか、よろしく頼んだぞ。このアルクレムの平和は、諸君等の肩にかかっているのだ」
    「是嗎,萬事拜託了喔。這個阿魯庫雷姆的和平,是加諸在諸位等人的肩膀上的」
     こうして『アルクレム五騎士』は動きだし、公爵のストレスは緩和され、家宰もほっと安堵した。
     就這樣『阿魯庫雷姆五騎士』動了起來,公爵的壓力被緩和,家宰也放下心來了。
     しかし、翌日リクレント大神殿からの報告を受けた事で、再び公爵のストレスは激増し、ラルメイア以外の四人が再び集められ、それぞれ『顔剥ぎ魔』と【魔王の欠片】を追う班に分けられるのだった。
     可是,第二天因收到來自里庫連特大神殿的報告的事,公爵的壓力再次激增,拉魯梅伊亞以外的四人再次被聚集,各自被分成追逐『剝臉魔』和【魔王的碎片】的班。



     深夜、人気のない廃屋で縛られた男が命乞いをしていた。
     深夜,被綁在沒有人煙的廢屋裡的男人乞求饒命著。
    「ま、待ってくれぇっ、た、頼むっ、助けてくれっ! あんた、『顔剥ぎ魔』だろ? 違うんだよ、俺は違うんだよ!」
    「請、請等下,拜、拜託了,救救我! 你,是『剝臉魔』吧? 不是唷,不是我唷!」
     涙と鼻水で汚れた男は、片手に液体で満たされた瓶を、もう片方の手にナイフを持っている人物に、必死で訴えた。
     因淚水和鼻水而弄髒的男人,對一隻手上拿著被液體裝滿的瓶子,另一隻手上拿著小刀的人物,死命地控訴著。

    「俺は確かに罪を犯したよ、悪人だ! でもあんたが顔を剥すような極悪人じゃない!」
    「我確實犯罪了唷,是壞人! 但是並非是像你剝下臉般的極惡人!」
     『顔剥ぎ魔』は、悪人しか狙わない。それも、惨い殺され方をしたとしても世間一般からは同情を寄せられないような極悪人を狙っている。
     『剝臉魔』,只瞄準壞人。而且,是瞄準就算作為被慘殺的一方也不會被來自一般世間寄予同情般的極惡人。

     犯罪者でも寸借詐欺や、市場の売り物をかっぱらう盗人程度には目もくれず、麻薬の売人の元締めやそれに近い幹部、腕利きの殺し屋や、違法奴隷を扱う闇の奴隷商、それらと取引をし、甘い蜜を吸っている貴族が主な犠牲者達だ。
     即便是犯罪者暫借詐欺或、偷扒市場商品的竊賊程度也不會看上眼,毒品賣家的總管或接近那個的幹部,本領高的刺客或、處理違法奴隸的黑暗奴隸商,做著與那些的交易,吸食著甜美的花蜜的貴族是主要的犧牲者們。

     しかし、男はそれに当て嵌まらなかった。
     可是,男人不符合那些。

    「確かに麻薬は売ったけど、俺は下っ端だ! それに人は殺してねぇ! 確かに、俺が用心棒をしていた店は、裏で違法奴隷が取引されていたそうだが、俺は何も知らなかったんだよ!
    「雖然確實賣著毒品,但我是小職員啊! 而且沒有殺人! 確實,我在做著保鑣的店,在背地裡違法奴隸似乎被交易著,但我什麼都不知道唷!
     もうその店の店主も元締めもあんたが顔を剥いだじゃないか! なのになんで今更俺を……ばぼばっ!?」
     夠了不論那家店的店主還是總管你不都剝下臉了嘛! 那又是為何事到如今將我……吧啵吧!?」

     必死に命乞いをする男に、『顔剥ぎ魔』は瓶の中の水をかけた。
     對死命地乞求饒命的男人,『剝臉魔』將瓶中的水灑下。
    「これは聖水だ。神が、お前のような罪人でも迷わず天に召されるようにと、私に指示されたのだ、感謝して……礎となるがいい。お前は罪人だから殺されるのではない、魔王討伐の礎となるのだ。
    「這是聖水。是神,為了即便是像你般的罪人也毫不迷惘被天召見後,被我指示的。感謝吧……成為基石就好。你因為是罪人而不會被殺,是會成為討伐魔王的基石。
     それまで、お前は私が捏造した証拠によって人身売買の共犯という事になるが、事が済めば必ず汚名をそそぐ事を約束しよう」
     在那之前,來約定你會依據我所捏造的證據變成所謂販賣人口的共犯,事情結束的話必定會洗刷汙名的事」

    「な、何言ってんだよ!? あんた、訳がわから――」
    「在、在說什麼啊!? 你,不明――」
     縛られた男の声が不自然に途切れ、『顔剥ぎ魔』は更に聖水をかけ、それから彼の顔の皮を剥ぎ始めた。
     被綁住的男人的聲音不自然地被切斷,『剝臉魔』更加灑下聖水,然後開始剝下他的臉皮。
     翌朝、男の顔の皮が、闇奴隷商から受け取ったとされる金と、それを告発する書状と一緒に発見される事になる。
     第二天早上,變成男人的臉皮,與接受來自黑暗奴隸商的錢,和告發那個的書信一起被發現的事。






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